潜在意識をフル活用するための3つのツール
今回はツール2と3を紹介します。まずは2の呼吸法
呼吸の仕方は、誰でも同じだろうと思っている人も少なくないでしょう。
実は、呼吸には2種類あり、潜在意識に思いを届けやすい呼吸法と、そうでない呼吸法があります。
呼吸は、肺を拡大したり収縮させたりすることによって空気中の酸素を取り入れ、不要になった炭酸ガスを排出する作業です。
肺を拡大・収縮するといいましたが、肺には筋肉がなく、肋骨などから成る胸郭を動かして呼吸する方法と、横隔膜を動かして呼吸する方法の2つがあります。
胸郭を動かして肺を広げたり縮めたりして行うのが胸式呼吸、横隔膜を動かして行うのが腹式呼吸です。
呼吸が止まれば死んでしまいます。
呼吸は生きている証であり、きわめて重要な生命活動なので、普段は自律神経に支配されており、眠っているときはもちろん、意識を失ったときでさえ呼吸は続けられています。
つまり、呼吸は潜在意識のコントロール下にあるわけです。
同時に、意識的に深呼吸をしたり、息を止めたりすることもできます。
呼吸は顕在意識でコントロールすることもできるのです。
このように、潜在意識と顕在意識の2つの意識が互いに関わり合っている生命活動は、きわめて特別なものなので、ほかには例がありません。
この特異性を生かし、呼吸を調整することにより、顕在意識の思いを容易に潜在意識に送り届け、思いを実現しやすくできることがわかっています。
呼吸法は潜在意識を活用するためのツールになるわけです。
ツールとして活用できるのは、腹式呼吸です。
腹式呼吸は胸式呼吸の8倍量の空気が肺に入り、4倍量の酸素が脳に供給されるといわれています。
それだけ脳の活性化を図れるのです。
ふだん立って行う呼吸は、胸式呼吸で、横になると腹式になります。
と言っても、腹式呼吸は決して難しい呼吸法ではありません。
自律神経のコントロールにもつながり、健康にも良いので、ぜひ、腹式呼吸を身につけましょう。
最後に3感謝です
潜在意識を活用するツールの中でも最大にして、最強の効果をもたらすのが「感謝する心」です。
ひたすら自分の願いが叶うように、ただ思いを集中させて潜在意識に働きかけるとき、
そこにネガティブな人を恨んだり、怒ったりしている要素が入れば、思いは叶うどころか、正反対の結果がもたらされてしまうのです。
願いはいつでもすぐに叶うとは限りません。
回り道をし、遠回りした末に思いが実現することも多いのです。
今うまくいっていないとしても、それは先行きうまくいくためのプロセスである可能性が大きいのです。
でも、それに耐えられない!
となると、これはマイナス要素になってしまいます。
恨みや怒り、呪い、憎しみなどの感情は、特にマイナスが大きい負のエネルギーです。
こうした感情を抱いている限り、願いが実現するわけがありません。
怒りなど負のエネルギーを持つものとは対照的に大きなプラスのエネルギーを持つ感情もあります。
感謝の思い、感謝の言葉です。
私たちは宇宙生命エネルギーの発露として、この世に生を受けたのです。
釈迦は、一人の人間がこの世に誕生するということは、100年に一度しか海上に浮き上がらない盲亀が水面に顔を出したところ、たまたま流れていた浮木にたった一つ開いていた穴に顔を突っ込んだ、そのくらいあり得ない(あり難い)ことなのだと説いています。
「ありがたい」という言葉は、釈迦のこの説話から生まれたのです。
一つの生命が誕生するには数億個もの精子の中のたった一つが受精した結果です。
そう考えただけでも、生命はいかに貴重でありがたいものかが、痛感できるはずです。
それを思えば、自然に「ありがたい」という言葉が口をついて出るはずです。
その生命はどんな思いも実現できる、無限大の力を持つ潜在意識に支えられているのです。
なんとありがたいことでしょう。
今、こうして存在していること、今あることの全てにただ深く感謝しましょう。
どんなことが起こっても、どんな場合にも、まず感謝することが大事です。
そして、「ありがとう」という言葉を、心に、口に、浮かべましょう。
言葉は思いを連れてきます。
「ありがとう」と言えばさらに大きな感謝の思いが心を満たし、この感謝の思いは際限のないほどのプラスのエネルギーとなって思いの実現を加速し、より早く、より確実な形で思いを現実化する原動力になっていきます。