vol.68 国歌「君が代」と潜在意識【人生を好転させる潜在意識の活用法】

■国歌「君が代」と潜在意識
2019年は今生天皇が生前退位をされて皇位継承が行われます。
そこで今回のメルマガは天皇とゆかりの深い「君が代」をテーマにしました。
日本の国歌「君が代」は、入学式・卒業式、オリンピックの表彰式、さまざまなスポーツの国際試合の開始前に行われるセレモニーなどで歌われ、日本人であれば誰もが歌詞やメロディーを知っています。

しかし、国歌でありながら義務教育で歌詞の意味について教えられることもなく、多くの日本人が「君が代」の歌詞の意味を正確に知りません。また、日本には言葉や数字などに霊的な力がこもっているという信仰があります。

そこで、「君が代」歌詞の意味と歌詞に込められている霊的なパワーがあるという書籍を紹介し、言霊信仰と潜在意識との関係について解説します。

 

■君が代の歌詞とその意味

「君が代」は、世界の国歌のなかでは文字数が最も少なくわずか32文字しかありません。なお、曲の長さ(時間)では、テンポや演奏時間がフルバージョンかどうかで意見がいろいろありますが、「君が代」は、通常演奏される国歌としてヨルダンの約30秒、ウガンダの約40秒に次いで3番目の約1分です。
ただし、ヨルダンもウガンダもフルバージョンで演奏すると2分以上あると言われており、実質的には「君が代」が歌詞も曲の時間も世界で最も短い国歌と言えます。

歌詞は、

「君が代は千代に八千代に

さざれ石の巌(いわお)となりて

苔(こけ)のむすまで」 です。

 

「君が代」の歌詞は、5音+7音+6音+7音+7音(=32音)でできており、短歌(57577の31音)のリズムになっていることから分かるとおり、平安時代に作られた短歌が元になっています。

その短歌は、「古今和歌集」のなかの1首「わが君は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」(よみ人しらず)です。元歌の「わが君」が「君が代」に置き換えられているだけの違いです。

意味は、「君が代は、小さな石が集まって大きな岩になり、その岩に苔が生えるまで千年も八千年も長く、長く(永遠に)続きますように」です。「君」が誰を指すかと考えるかによってさまざまな意見があり、国歌は歌わないなどの立場を取る人がいますが、その是非についてはここでは触れません。

「千代に八千代に」は、非常に長い年代がいく代もの意味で「永遠に」を意味します。「さざれ石の巌となりて」は、「さざれ石」が「小さな石」、「巌」は大きな石の意味ですから、小さな石が集まって大きな石になるまでの長い期間の意味です。
「苔のむすまで」も長い年月がかかることを意味するため、この短歌は「君が代」が非常に長い年月という意味を2重、3重に重ねて続くことを願望しています。

平安時代のころの「君」の意味は、天皇も含んだかもしれませんが天皇のみに決して限定しているわけではなく、「親しい人」、あるいは「おきな(翁:男の老人)」の「き」と「おみな(嫗:女の老人)」の「み」で「男女」を意味すると言われています。
なお、元歌を官位の高い人が歌っていれば天皇を意味した可能性が高いかもしれませんが、「よみ人しらず」のため天皇を意味している可能性は低いでしょう。ただし、1999年(平成11年)に、「君が代」が法律で国歌として制定されたとき、「君」は象徴としての天皇を指すと明言されています。

象徴としての天皇であることから一般的に「君が代」は、「我が国(国民)の永遠(の繁栄と平和)を祈念」している内容と理解できますが、これに反する考えを持つ人もいます。

 

■「君が代」の音霊は潜在意識を高次元へと導く?

「宇宙深奥からの秘密の周波数 「君が代」 その音霊は、潜在意識を高次元へと導く《光の種子》となる!」という長いタイトルの書籍があります。この書籍では、国歌「君が代」は、単なる平和と繁栄を願望する意味だけではなくもっと壮大で霊的な意味を持った宇宙からの贈り物であるといった内容が記述されています。

「君が代」にそのような意味を見いだすかどうかは、賛否が分かれそうですが、日本には古くから言霊(音霊)・数霊信仰があり、「君が代」に霊的な意味を持たせて解釈することは可能かと思われます。

言霊(音霊)信仰とは、事典の定義では、「言語そのものに霊力が宿っているという信仰。ある言葉を口に出すとその内容が実現するという一種の宗教的信仰ともいえるもので、祝詞 (のりと)、忌言葉もその現れである(ブリタニカ国際大百科事典より一部引用)」と書かれています。

言霊(音霊)信仰とは定義のとおり、良い言葉・ポジティブなことを言えば良い影響が、悪い言葉・ネガティブなことを言えば悪い影響がでると信じることです。これは、言霊信仰を信じない人でも、例えば結婚式のスピーチで、「別れる」「帰る」「戻る」「終わる」などの言葉を言わないことが常識とされています。

数霊信仰も同じように数字に意味があるとする信仰です。信仰というと大げさですが、一般常識になっているほどですから信仰というよりも考え方として多くの日本人に染み付いています。

 

■言霊信仰と潜在意識

今の時代に言霊信仰を100%信じる人はいないことでしょう。

しかし、自分の夢や願望を言葉で表して繰り返し口に出して潜在意識に強く働きかけることは脳科学で効果が確認されています。潜在意識への自己暗示で夢や願望へ向かうエネルギーを引き出せるからです。

潜在意識に夢や願望を植え付けると夢や願望を実現したくなり、夢や願望を邪魔する行動には違和感を覚えるようになって夢や願望の実現にひたすら向かっていけます。

信仰は神や仏にすがるという他力本願ですが、信念は違います。言霊信仰を多少なりとも信じる人も、まったく信じない人も夢や願望を実現させるという信念を持つことは、夢や願望を実現させるための第一歩で、潜在意識の活用は重要です。

人生を好転させる潜在意識の活用法

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