新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるい感染者の拡大が止まりません。しかし、この新型コロナウイルス対策と潜在意識に何の関係があるのと思われるかもしれませんが、潜在意識は人体が持っているすばらしい機能を強化する働きが期待できます。
新型コロナウイルスは、日本でも感染経路が不明の「市中感染」が多数発生。いつ、どこで感染するか分からない危険性が高まり、学校閉鎖、イベントの中止など市中感染の拡大を防止する政府の対策が発表され、感染者数の拡大が止まらないことから新型コロナウイルスへの脅威が増加しています。
市中感染は、通勤や人が多く集まる店舗などでウイルスが付着したエレベーターのボタン、ドアノブなどの接触、ウイルスの付着した食べ物の摂取など、完全に避けられない普通の日常生活のなかでも感染するリスクがあります。
ウイルス感染の防止に必要な「手洗い、うがい、咳エチケット、消毒」の対策は、一定の効果がありますが、ウイルスを完全に防止できません。ウイルスや細菌に感染しても発症しなければ、一般的に他人に感染させるリスクも低く、症状が出ることもなく普通の日常生活が送れます。
この感染をしても発症しない、あるいは発症しても症状を軽くさせるのが人体に備わっている免疫のメカニズムです。
免疫とは、病気の原因となるウイルスなどが体内に侵入(感染)したときその病原であるウイルスの細胞や細菌を攻撃して破壊し、症状を抑えて病気を治すメカニズムのことです。
この免疫の働きは年齢や持病の有無などによる個人差がありますが、食事、睡眠、仕事などによるストレスなど生活習慣や潜在意識の差などで高くもなれば低くもなります。
そこで、免疫を高めるための基本的な知識と潜在意識をどう活用すれば良いのかについて紹介します。
なお、免疫の働きで症状が出なくても、今回の新型コロナウイルスのように症状が出なくても他人に感染させるパワーがある場合、人前や人混みの多いところではマスクをして他人に感染させないエチケットを守ることは、他人からの感染を防ぐことと同様に重要です。
■ウイルスや細菌から体を守る免疫の簡単なメカニズム
新型コロナウイルスなどが体内に侵入すると、まず「マクロファージ」という白血球の1種である細胞が侵入場所に駆けつけてウイルスの情報を収集。
そして、その免疫を働かせる司令官の働きをする「ヘルパーT細胞」にその情報を伝えます。すると、ヘルパーT細胞はウイルスを破壊して殺す「キラーT細胞」にウイルスに感染した細胞を探して破壊するように命令し、さらに、B細胞にウイルスに対する抗体を作るように指令を出します。
B細胞は、そのウイルスに対抗できる大量の抗体を作り出し、この抗体がその他の細胞と協力して、ウイルスが感染した細胞ごと破壊します。
■体を若々しく健康に維持する免疫を高めるには
免疫は、ウイルス、細菌、花粉、ほこり、汚染物質などの有害な物質から体を守ってくる重要な働きをしている免疫力を高めることは非常に重要です。免疫力を弱めずに高めるために有効な方法は以下です。
・体を動かす程度の軽い運動
うっすらと汗をかく程度の運動を欠かさずに行うと免疫力が向上します。その他にも、生活習慣病の予防、転倒防止、脳の活性化などに効果があり、病気やケガや認知症などで免疫力が低下することや運動が思うようにできなくなることを防止し、免疫力の低下を間接的に防止できます。
・栄養バランスに優れた食事
免疫機能を維持するには良質なタンパク賃、ビタミン、ミネラルが必要です。栄養が偏った食事では免疫が十分に働きません。
・良質で適度な睡眠
規則正しく、必要な良質な睡眠は自律神経のバランスを整え、免疫力を高めます。
・ストレスをためないでリラックス
過度なストレスやそれによるネガティブな気分は、ウイルスなどと戦うための必要な物質の分泌が低下し、免疫力が低下します。
・体の保温
体温が高いとウイルスなどを攻撃する細胞が活性化し、免疫力が高まります。また、体が温まると血管が拡張してリラックス効果が生まれます(運動の効果もこの作用です)。
・笑い
笑いは、免疫に必要な細胞を活性化します。本当におかしくなくても大声で作り笑いすることでも効果があることが分かっています。また、笑いはストレスを発散させリラックス状態になれる効果もあります。
■プラシーボ効果と潜在意識
免疫力を高める効果として前述の内容が知られていますが、もう1つプラシーボ効果があります。
プラシーボ効果とは、医学的に病気に効果があるされていない、ただの水、砂糖などであっても、病気の患者が自身の病気に有効な医薬品と思い込んで服用すると、医学的に効果が認められている医薬品と同様な現象が体内に起きて症状が軽減・緩和することです。
この効果は、脳をスキャンするなどの方法で医学的に起こり得ることが証明されています。医薬品のほうが効果は大きく、確実ですが、医薬品では症状が軽減・緩和しないにもかかわらずプラシーボ効果では症状が軽減・緩和したという報告もあります。
プラシーボ効果では、何らかの物質を医薬品と思い込むことで生じますが、病気は治ると強く信じ、治療を続けることで医者も諦めた病気が完治したり、あるいは余命1年と宣告されても5年、10以上延命できたりと世界中から奇跡のような実体験が報告されています。
なお、医薬品は動物実験で効果を確認して、動物と同じ効果が人体にも期待できるか、そして危険はないかが科学的な根拠が得られるようにして開発されます。そのため、効果の程度にバラツキは生じますが、どんな人にも服用しないより効果のあることが証明されています。
一方、プラシーボ効果は、一定の効果は認められていますが、医薬品に比べれば多くの人に効果があることは認められていません。
個人差を生じさせている理由の1つに、治るという強い意志の存在が考えられます。なお、思い込めば必ず良くなるとは言えないことから、安易に「がんにも効果がある○○」のような高額な詐欺商品にだまされてはいけません。
しかし、強く治ると信じることは、悲観的になってストレスを強く感じたり、自暴自棄になって怠惰な生活を送ったりすることを避け、免疫力を高められる行動をより強く、継続できます。科学が進歩すれば、いつか医学的に信じることがどのように人体にプラスの効果を生み出すかが解明されるかもしれません。
強く治ることを信じ、未来に向かっていくポジティブな思いは、新型コロナウイルスを初め、さまざまな病気に対して悪影響を与えることはなく、好影響を与える可能性があります。
場合によっては信じる強い思い、心がトリガーになって、さまざまな要因が相乗的に人体にプラスに働いて奇跡を生み出す可能性があります。どんな状況下でもぶれないで強い思いを持ち続けるには、潜在意識にその思いを刻み込み、意識しなくてもその思いが心の奥底で燃えたぎっている必要があります。
今の所、効果的な医薬品も開発されておらず、不気味な新型コロナウイルスですが、「手洗い、うがい、咳エチケット、消毒」を徹底すると同時に、自分には病気に負けない強力な免疫パワーを持っていると信じることも大切です。最悪、感染しても症状を抑え、あるいは軽減できます。