vol.51 映画の歴代世界興行収入第1位「アバター」の世界と潜在意識【人生を好転させる潜在意識の活用法】

映画「アバター」は人類の進歩のために自然環境を犠牲にしてきた人類に対してのアンチテーゼと警告がメッセージとして込められている映画です。

最近の異常気象は環境破壊と関連が深いと言われています。自然災害を回避するために私たちにできる事は何?という観点から、このテーマとなりました。

2009年に公開された「アバター」は、当時としては斬新なデジタル3D映像による美しい映像美で映画史に新しい一歩を記した映画です。同じジェームズ・キャメロン監督の作品で1997年に公開され大ヒットした「タイタニック」を興行収入でこえ、最近の話題作「スターウォーズ/フォースの覚醒」などを上回って、今なお歴代興行収入1位を維持している作品です。

多くの人が鑑賞し、まだ記憶に残っていると思われることから詳しい説明は不要かと思いますが、簡単なストーリーを紹介し「アバター」の作品と潜在意識の関係について解説します。

 

■「アバター」のストーリーとキャメロン監督の意図

地球外のある惑星の衛星「パンドラ」が舞台で、ここには映画では青い肌の色をした人物として描かれた先住民族が住み、自然環境を大切にした生活をしています。
この衛星には地球のエネルギー問題を解決できる可能性のある希少鉱物が大量に存在していることから、人類は、なんとかしてその希少鉱物を手に入れようと画策することから問題が起きていきます。

交渉が進まないことから、交渉をうまく進めるために人類と先住民族のDNAを掛け合わせた人造の生命体(アバター)を作り、先住民族との意思疎通を図る「アバター計画」をスタートさせます。

アバターとは、自分の代わりになるキャラクターのことで、本来の意味は「化身」という意味の英語です。映画では、先住民族にそっくりなアバターに人間が意識をリンクさせて遠隔操縦できる設定です。

その計画を担っていた主人公の兄が急死。兄の仕事を引き継いでほしいという依頼を受け、戦争の傷で半身不随の主人公は、傷の治療費用を稼ぐ目的もあって地球から「パンドラ」へと旅立ちます。
そして、主人公は「アバター計画」でアバターの肉体とはいえ、自身の意識で自由に動けることに大きな喜びを感じます。

その後、アバターとして活動する主人公は、先住民族の娘と仲良くなり、愛し合い、触れ合ううちに先住民族の生き方に感銘を受けます。一方で希少古物の採掘交渉が進まないことに業を煮やして人類は、強硬手段に訴え、先住民族に攻撃を始めます。主人公は、先住民族に味方し、人類の攻撃に反抗。

最終的に先住民族は勝利。そして、主人公は、アバターに意識をリンクして今まではアバターの肉体を遠隔操縦させているだけでしたが、「パンドラ」にある不思議なパワーによって、先住民族として遠隔操縦ではなく意識と肉体が一致した新たな生命を授かります。

キャメロン監督は、この映画を通して先住民族のように自然環境と共存することの大切さを通して人類の環境破壊を非難、また、武力で目的を達成しようとするアメリカを非難するなどの意図を込めています。

 

■「アバター」に込められたメッセージと潜在意識の重要性

キャメロン監督は、あるインタビューに答えて、「映画の役割は、いかに人々に自分たちの持つ潜在意識を認識させるかだと思います」と言っています。

そして、「自然破壊をしているが、自然を尊重しなければならないことは、われわれの潜在意識ははっきりと分かっています。そして人類全体がこのことを知る必要があると思います」と続けて述べています。

「アバター」で表現された世界を通して、潜在意識に自然を大切にして、自然を守ることが必要だという意識の重要性を投げかけています。先住民族にそっくりな生命体(アバター)に、まず人間の顕在意識をリンクさせて動かすという設定から、最後にアバターと同化する設定も顕在意識と潜在意識は一体であることをキャメロン監督は表現したと考えられます。

 

■潜在意識の活用が重要

意識の大部分を占める潜在意識の持つパワーを活用しなければ、人生を安易に過ごしてしまいます。そうであれば、幸運をつかみ、夢や願望を実現させることは困難です。

「たられば」程度の浅い願望を望む気持ちでは、幸運、夢、願望は実現できません。

もっと、強く潜在意識にどうなりたいかを描いて思いこむことでしか実現は不可能です。

だからこそ、キャメロン監督の危機感を映画「アバター」を通じて目先の利便性で環境破壊をしてはいけない、自然環境を大切にしなければならないという潜在的な気持ちを強めたかったのでしょう。

 

人生を好転させる潜在意識の活用法

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