vol.108ラグビーワールドカップ準々決勝で惜しくも敗れた日本チームと潜在意識【人生が好転する潜在意識の活用法】

ラグビーのワールドカップ日本大会で日本代表チームは、ロシアに続きグループ最大の強敵アイルランドにも勝利。その後も対サモアに38-19、因縁のスコットランドにも28-21で勝利、史上初めて予選を勝ち抜きベスト8に進出しました。

準々決勝の相手南アフリカには前回のワールドカップで勝利していることから今回も勝利が期待されましたが、残念ながら3-26のスコアで敗れました。しかし、日本チームの活躍が多くのメディアで報道され、ラグビーのルールやジャッカルやオフロードパスなどのテクニックが解説されることでラグビーというスポーツが持つ魅力を多くの日本人が知ったからでしょうか? 対南アフリカ戦のテレビの平均視聴率41.6%、瞬間最高視聴率49.1%を記録しました。

近年は昔ほど高い視聴率のテレビ番組は少なく若い世代を中心に「テレビ離れ」が起こっていると言われています。総務省の情報通信白書によると、平日の10代のテレビ視聴時間は2013年の120.4分から2017年は83.9分と約30%減少しています。また、最近では最高視聴率の人気番組がようやく20%をこえる程度です。

そこでラグビーに関する話題は今回で5本目の配信ですが、ここまでラグビーワールドカップが盛り上がった理由と潜在意識との関係をもう少し詳しく考察したいと思います。

 

■ラグビーが魅力的なスポーツである理由

ラグビーには他のスポーツにはあまり見られない魅力にあふれています。他にも多くの魅力がありますが、以下の3つをあげたいと思います。

 

・多様性

ラグビーには「走る」「投げる」「蹴る」「ぶつかる」「飛ぶ」など多様な「動作」が必要で、そのために身長の高低、体重の大小に大きな差のある選手が同じフィールドでプレーできるスポーツです。また、競技性も力で圧倒する格闘技と華麗な技で試合を支配する球技の両面を備えています。

 

・「One For All、All For One」の精神

ラグビーには「One For All、All For One」という有名な言葉があります。意味は「1人はみんなのために、みんなは1人のために」ではなく「1人はみんなのために、みんなは1つの目的のために」です。ラグビーは1チーム15人で大きくは8人のフォワード、7人のバックスに分かれます。
さらにフォワードはファーストロー、セカンドロー、サードロー、サイドローと分かれ、バックスはサイドバックス、スリークォーターバックス、フルバックに分かれます。それぞれが任されたポジションで能力を発揮して自分の役割を果たさないと目的のトライ(勝利)を達成できません。
他のチーム競技も似てはいますが、より徹底しているのがラグビーです。そのためさまざまな体格・能力の選手がチーム内で一体とならなければ強くなれず、また体格に劣る選手も活躍できる面白さのあるスポーツです。

 

・紳士のスポーツ・ノーサイドの精神

「One For All、All For One」を発揮するには、「自分だけでなくみんなとの調和」「リーダーシップのもと統一した行動」「相手を信じ、自分を信じる」など精神性が高くないと実現できません。さらにラグビーには、紳士のスポーツと言われるノーサイドの精神があります。それまで体を張って戦っても試合が終われば、敵・味方は関係なくお互いの健闘をたたえ合います。
この精神は、選手だけでなく観客のマナーにも現れています。多くのスポーツでは野次で相手を罵倒して応援する光景が見られます。しかし、ラグビーファンは決して相手チームへの野次・罵倒を浴びせることはなく、相手チームの好プレーには拍手し、賞賛をすることもあります。格闘技の要素のあるスポーツだけに紳士のように精神性の高さが求められるスポーツです。

 

■ラグビーの精神と日本人の潜在意識

ラグビーの魅力である「One For All、All For One」の精神や試合後に健闘をたたえ合う「ノーサイドや精神」は日本人の潜在意識にある武士道の精神と共通しています。武士道とは、「忠誠」「勇敢」「犠牲」「信義」「礼節」「質素」「情愛」などを尊重した生き方です。その始まりは鎌倉時代とされています。ラグビーと武士道に共通点があるからか、ラグビーワールドカップの日本大会の開会セレモニーでは武士道をテーマにしたダンスパフォーマンスが披露されました。

また、南アフリカの新聞社は準々決勝で日本と戦う前に日本には第二次世界大戦後に敗戦を信じず、長年にわたって密林に潜んで生活していた日本人がいたことを例にあげて、武士道の精神は今の日本人の潜在意識に引き継がれ勝負を諦めない価値観のある日本チームには注意しなければならないと書いています。

さらにニュージーランドの新聞紙は、「選手たちは謙虚さと尊厳が何たるものかを教えた。スポーツ界全体が彼らの振る舞いから学ぶべきことがある」と「礼に始まり、礼に終わる」武士道の精神に感銘を受けたことを書いています。

このようにラグビーの魅力は日本人の潜在意識に密接に関係しています。また、プレーでも味方のフォローを信じ、潜在意識を活用してタックルを受けて倒れながらも瞬時にボールを味方につなぐオフロードパスなどを始めラグビーには潜在意識の活用が重要なスポーツです。

前回大会に続き今大会の日本代表チームの果敢で勇敢な戦いは、やればできるということを証明してくれた点で称賛に値します。このことはいつまでも語り継がれ、ラグビー人気の盛り上がりは、一時的なブームに終わることなくこれからさらに大きくなっていくと考えられます。

人生を好転させる潜在意識の活用法

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