■人生を成功に導く哲学が学べる著書「地上最強の商人」と潜在意識
人生やビジネスを成功させるために必要な条件はたくさんありますが、成功するために必要な哲学が実践方法とともに書かれている著書が世界的なベストセラー
「地上最強の商人(著者:オグ・マンディーノ)」です。
成功するために必要と考えられる経営哲学と著書の内容がシンクロしているのか複数の大企業経営者が本著書を推奨しています。
そのなかで、わずか7名で立ち上げたベンチャー企業をユニークな経営哲学で一部上場企業まで成長させた「京セラ」の創業者稲盛和夫氏は、監修者として著書を推奨し、まえがきで本書によって成功することを願うと述べています。
稲盛氏は、「仕事・人生の結果=能力×熱意×考え方」で表せて、「能力」「熱意」は0点から100点の間にあり、「考え方」はマイナス100点からプラス100点の範囲にあるとまえがきで述べています。
いくら「能力」があっても「熱意(やる気)」がなければ「能力」を生かせずに成功できません。また、「能力」と「熱意」があっても悲しみや怒り、嫉妬といった否定的なマイナスの「考え方」では、挫折すれば立ち直れず、またモチベーションも上がらず成功する確率は上がりません。
失敗しても明るく元気に何度でも挑戦できる前向きでプラスな「考え方」でないと成功は困難です。なお、稲盛氏は明確に述べていませんが、付け加えれば悪意や悪事を働いて成功しようという「考え方」は、社会的なマイナス(犯罪)さえ生み出します。
大企業の経営者も同感する成功哲学の内容とそれを身につける実践方法までが書かれている「地上最強の商人」の概要を紹介し、それを実践するうえで重要な潜在意識について紹介します。
なお、「地上最強の商人」は、定価は1万円をこえますが、「世界最強の商人」と題した簡略版が文庫本として1,000円以下で出版されています。
■「地上最強の商人」の概要と著者のプロフィール
「地上最強の商人」の著者であるオグ・マンディーノは、全作品の販売部数が全世界で2,500万部に達する自己啓発書のベストセラー作家です。
最初のころは人生に失敗・挫折を繰り返し、最後には生きている価値がないと思い自殺のために銃を買いに行くほどだったといわれています。しかし、自殺を思いとどまり、人生をもう1回やり直したいと経営・ビジネス・心理学・マーケティングなどを学び直して再スタートを切ります。
生命保険のフルコミッションのセールスを始めて、成功していきます。その後は、IBM、コカ・コーラなどアメリカの大企業の販売顧問としても活躍。これらの体験から書かれたのが「地上最強の商人」です。
もともとの夢は、作家であったことから、「地上最強の商人」は、ハウツーが書かれている実用書ではなく物語として展開されています。物語は、主人公が「書かれている原則をすべて修得した者は、望むすべての富を蓄積する力を持つ」という全10巻かなら巻物を紹介していくことで展開していきます。
1巻から10巻までに成功に必要なこととして、「習慣」「愛」「成功」「奇跡」「人生最後の日」「感情」「笑い」「価値」「行動」「祈り」の重要性が物語として語られていきます。そして、実践編として全10巻を通して説明されたことを活用する方法が書かれています。
■「地上最強の商人」と潜在意識の重要性
稲盛氏は、成果(成功)を生み出すには「常識にとらわれないで努力をすれば可能性が開かれるという信念を持った人でなければならない」と述べています。
このことは、「地上最強の商人」では3巻の「成功」のなかで、「成功するまで頑張りぬく、途中で諦めないこと」と書かれています。失敗は諦めた時点で確定しますが、諦めなければ失敗は確定しません。
諦めない強い意志は、人の心の奥底にある魂そのものからほとばしり出るものでなければ生まれてきません。
また、諦めないことは、やり続けること、やり続けることは、習慣化することでもあります。1巻の「習慣」では、成功者と失敗者のたった1つの違いは「習慣」で、良い習慣は成功に導き、人生を良いものにしてくれると述べられています。無意識でも問題なくできるように習慣化することや確固たる信念を持つには、成功イメージ、夢、願望を強く潜在意識に持たせないとできません。
また、9巻では、行動しなければ意味がないとして、行動するには「私は今、行動する。私は今、行動する」と、この言葉を何度も何度も本能的に反応できるようになるまで繰り返そうと述べています。
このように、随所に「地上最強の商人」では、成功哲学とともに潜在意識を活用することが書かれています。そのため、実践のためのワークを含めると読破に300日かかるように書かれています。
新年や新年度など、新たなスタートを切りやすい節目から「地上最強の商人」を読み始めてみては、いかがでしょう?
300日後には本物の成功哲学が潜在意識に透徹しているはずです。