vol.58 スーパー高校野球球児の根尾昴選手と潜在意識【人生を好転させる潜在意識の活用法】

2018年プロ野球ドラフト会議で最も注目を浴びたのは、2018年夏の高校野球優勝校の根尾昴選手でした。根尾選手は、4球団から1巡目に指名を受け出身地と同じ中部地方に本拠地を置く中日ドラゴンズが交渉権を引当てました。
球団を選ばず入団する意志を示していることから、来シーズンはドラゴンズのユニフォームを着た根尾選手が活躍する姿を見られることでしょう。

根尾選手は、アメリカ大リーグ球団エンゼルスで活躍する二刀流の大谷選手以上にピッチャーとして、またバッターとして、そして野手でも難しいショートのポジションをこなす三刀流で、そのいずれもが高校球児のなかで1,2を争うほどの非凡な才能の持ち主です。
根尾選手は、野球をやる前には他のスポーツでも日本代表クラスの才能を発揮し、また両親がともに医者という血を引いて学業も抜群の成績というまるで漫画や映画のなかにしか存在しない主人公のような絵に描いたマルチで桁外れの才能の持ち主です。
いくつもの才能が体から自然にあふれ出しているような根尾選手ですが、才能があるだけで現在の根尾選手になれたのではないことを潜在意識との関係から解説します。

 

■根尾選手の才能を示す数々の記録

両親は2人とも医者で、兄は医大生という家族がいる根尾選手は、スポーツだけでなく学業の優秀な文字通り文武両道の選手です。以下にスポーツや学業における優秀な能力・成績を紹介します。
ここまですべてにおいて傑出していると、練習が嫌いになったり、天狗になったりして、努力をあまりしなくなる選手も多いですが、根尾選手は、真の一流選手の証で練習も黙々と率先してこなし、また天狗になることもなく周囲にいろいろな配慮ができる人柄の持ち主です。

・ソフトボール遠投の距離(小学):89m歴代1位)
(ちなみに大リーグヤンキースの田中将大投手は67m、同じく大リーグカブスのダルビッシュ有投手は74mといわれています)
・100mの短距離走で全国5位(小学)
・スキー・スラローム(回転)で日本一、世界大会にも出場(中学2年)
・ピッチャーでの最高球速:128キロ(小学)、146キロ(中学)、150キロ(高校)

・(大阪桐蔭高校は成績別に4つのクラス分けがありますが)根尾選手は野球部で唯一人の最も成績優秀なクラスに在籍
・中学時代は生徒会長や学級長を務め、学業もオール5かほぼ5に近い成績

 

■才能にさらに磨きかける根尾選手の努力とその裏にある潜在意識

野球の練習前によく行われるキャッチボールでは、一般的には多くの選手は体全体や肩を慣らすために漫然とした意志のこもらないキャッチボールをします。別段、意志がこもっていなくても、目的がウォーミングあればまったくNGということはなく大きな問題ではありません。

しかし、瀬尾選手は明らかにそこに意志を込めた練習をしていると、根尾選手のキャッチボールの動画を見た人は言います。動画を見ると、明らかにボールを受け取ってからすばやく投げ返す、あるいは他の選手が、していない動きをしてから相手に投げ返すなど意志の入ったキャッチボールをしていることがわかります。
そして、明確な根尾選手の意志は、繰り返し行うことでイメージとして潜在意識に刻み込まれます。

なりたい自分の姿を強くイメージすると、実際にその状態を実現させやすくなり、多くのスポーツ選手が取り入れています。根尾選手は、それを単に頭の中にイメージさせるだけでなく、練習前のウォーミングアップの時点から意識して実際に体を動かしてイメージしているようです。反復練習することで体は自然に動くようになりますが、野球は単に体を動かせるだけでなく、特に守備ではランナーの有無やアウトカウントなど条件に応じた判断をしてから動作をしなければなりません。

これ以外の場面でも、根尾選手は瞬時の判断ができるように潜在意識に強く働きかけています。それをキャッチボールという漫然と行っても、特に問題ないウォーミングアップの段階からしていることがすごいことです。他の選手が、根尾選手と同じようなキャッチボールをしていないことから、指導者に指示されていないことがわかります。

その結果、持って生まれた才能が最大限に生かしきれているのだと考えられます。根尾選手に限らず、誰もが何になりたいか、何を実現したいのかなどを常に意識して、日常活動の一つひとつに意志を込めると潜在意識にそれが刻み込まれて実現しやすくなります。

人生を好転させる潜在意識の活用法

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