vol.130 東京パラリンピックが見せた人間が持つ無限の能力とそれを引き出す潜在意識【人生を好転させる潜在意識の活用法】

開催前に賛否両論があったものの始まると非常に盛り上がった東京オリンピックに続いて、パラリンピックも終了しました。 パラリンピックはマスコミの取り上げ方が少なく、国民の一般的な盛り上がりという点ではオリンピックに劣りました。しかし、人間の持つ無限の可能性を示してくれた点ではオリンピックの感動と驚きをはるかにこえるものでした。

 

パラリンピックのアスリートたちは、ごく一般的な常識、特に健常者が考える常識ではとても理解できないような不可能とも思える人間の持つ心身の無限の潜在的な可能性を見せてくれました。多くの人がそれぞれに感動や驚きを覚えたと思います。 個人的には車椅子バスケットボール競技での衝突の恐怖を感じないでプレーする選手の能力と恐れない気持ち、および身体的な感動・驚きではないのですが、国難をこえて参加を希望し、それを実現させたアフガニスタン選手の参加への強い思い(精神力)です。 その感動と驚きは目に見える形では主に身体的な能力に関するものでした。しかし、それ以上に人間の通常の感覚では不可能と思えるような身体的能力にまで高めるには、身体を鍛える以上に精神面の強さが求められるということを強く感じさせられました。 健常者であっても不可能と思い込んでしまうと、それ以上に努力することを諦めて継続しなくなります。推測ではありますが、多くの障がい者の方々は健常者よりも身体的な能力の限界を早く感じたり、場合によっては最初から諦めたりして努力の「ど」すらしなかった人も多いのではないでしょうか? その障がい者の方々が人間の持つ無限の可能性を引き出せているのは、自分を強く信じる意識、それも顕在意識ではなく潜在意識の強さであったと考えられます。顕在意識のレベルでは心が折れても潜在意識で自分を信じられれば多少の挫折や苦しさはもちろん、それ以上の試練さえもこえられるからです。 なぜなら、「潜在意識は顕在意識より圧倒的に強いパワー」を持っているからです。同じように考えしまう顕在意識と潜在意識ですが、そのパワーは大きく異なります。よく例えられる氷山の例で言うと見えている部分が顕在意識とすれば、海面の下にあるその数倍も大きな塊の部分が潜在意識です。 人の思考や行動を支えている大きなパワーは潜在意識の大きさに比例します。そして、顕在意識では人が意識していないときでも、潜在意識は365日24時間不眠不休で働いています。

 

パラリンピックのアスリートに限らず、ビジネスや学問の研究などにおいても同様です。新しいこと、大きなことを成し遂げられる人は「自分の可能性を信じることのできる人」です。現在の能力を顕在意識で冷静に判断して「できる、できない」で行動を決めてしまっては、新しいことや困難なことにチャレンジできず、結果として成功もできず、成果も得られないだけでなく、自分自身の成長すらも放棄することになります。 多くのビジネスの成功者やノーベル賞を受賞した研究者など、自分の可能性を強く信じ、潜在意識のレベルでそのことを信じています。人間の持っている能力は自分を信じれば、そして努力を継続すれば、そのことによって無限に広がります。 パラリンピックのアスリートたちは、ビジネスや学問の世界の成功者と異なった形で、人間が潜在的に持っている能力に限界がないことを示してくれました。そして、「不可能と思わずに自分を信じることのすばらしさ」と「その裏には潜在意識が強く働いていなければ成し遂げられなかったこと」を見事に示してくれています。 「強い決意で一心に取り組めば、その努力は必ず実を結び、夢・願望を成し遂げられる」という意味の四字熟語に「一念通天」がありますが、それを実現させるには、特に精神力の面で潜在意識の持つパワーを生かすことが極めて重要と思えた東京パラリンピックでした。

人生を好転させる潜在意識の活用法

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