vol.126 コロナウイルスに打ち克つために必要な「SDGs」の理念と潜在意識【人生が好転する潜在意識の活用法】

新型コロナウイルスは、ウイルスに感染して命を失うかもしれないという直接的な脅威を与えるのみならず、感染防止のために社会・経済活動の大幅な自粛を余儀なくさせています。

その結果、運動不足やストレスなどから健康を害するなどの二次被害や医療崩壊で助かるべき他の病気の患者までの命を危険にさらしています。

また、社会・経済活動の自粛は、企業の経営悪化、倒産を招き、多くの人に経済的なダメージを与え、これにより貧困、格差、根拠のない差別・偏見などを生み出し社会を断絶させて住みにくい世の中になることが懸念されます。

このような問題の危険性に対処し、回避できる考え方として2015年に国連で策定された世界のすべての国が指針とすべき、「SDGs(持続可能な開発目標)」の理念が効果的であると一般社団法人 SDGs市民社会ネットワークが声明を発表しています。

そこで、「SDGs」の理念について説明し、その理念が、新型コロナウイルスがもたらすさまざまな脅威を回避できること、そのためにはその理念を潜在意識に浸透させることが必要なことについて紹介します。

 

■「SDGs」の理念とは

「SDGs」の理念とは、以下の17の目標(ゴール)を2030年までに世界中の国が達成し、世界のすべての人々がよりよい生活を、よりよく持続できるようにしていける未来を築き上げていこうとする青写真のことです。

 

SDGsの17の目標(ゴール)

目標1 貧困をなくす
目標2 飢餓をゼロにする
目標3 すべての人が健康的な生活と福祉を享受できる
目標4 すべての人に公平で質の高い教育と生涯学習の機会を与える
目標5 ジェンダー(性)の平等を達成する
目標6 すべての人々が安全な水を利用でき、衛生的な生活を送れるようにする
目標7 持続可能なエネルギーを利用できる
目標8 持続可能な経済成長と働きがいを推進する
目標9 持続可能な産業化の推進とイノベーションの拡大を図る
目標10 国内および国家間の不平等を是正する
目標11 住み続けられる街つくりを目指す
目標12 持続可能な生産と消費を目指す
目標13 気候変動とその影響に対処する
目標14 海洋と海洋資源を持続可能な形で利用する
目標15 森林の管理や砂漠化など土地の劣化を阻止し、生物の多様性を守る
目標16 平和で公正な社会を推進する
目標17 グローバル・パートナーシップで目標を達成する

 

これらの目標に対して、実現すべきターゲットとなる数値やあるべき姿が細かく定められています。例えば、「貧困をなくす」に対して、その一部に以下があります。

1.1 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
1.2 2030年までに、各国の定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、全ての年齢の男性、女性、子供の割合を半減させる。

 

■「SDGs」の理念が新型コロナウイルスに有効な理由

1.「パートナーシップ」で目標を達成するという考え方
SDGsは、目標17で、「グローバル・パートナーシップ」を重視しています。新型コロナウイルスに対しても各国が情報を隠蔽せず、素早く協力することでウイルスの拡散を防止し、また世界が協力して治療薬などを開発することが、このウイルスの脅威に対抗できます。

2.平和で公正な社会を推進するという考え方
治療薬やワクチンもない新型コロナウイルスに対しては、情報が錯綜すると過度に恐怖したり、逆に軽視したりする状況が生まれやすくなります。

その結果、社会不安が増幅することのないように、また逆に軽率な行動を多くの人がしないようにしなければなりません。

そのためには目標16で示されている「平和で公正な社会を推進する」ために政府や国際機関による対策の発表は、透明性と説明責任が十分に果たされたものでなければなりません。

3.「このままでは2030年の世界と日本は持続不能である」という考え方
「SDGs」の理念は、「このままでは2030年の世界と日本は、よりよい生活を、よりよく持続することはできない」ことを前提にして変革を訴えています。新型コロナウイルスに対しても、初期に甘く見て対策が遅れて感染の拡大を招いた国がある一方で、初期の段階から徹底した対策を行って感染を最小限に抑えた国があります。

過度に恐怖せず、また過度に甘く見ず、新型コロナウイルス対策に必要なことを掲げて安易な考えでは克服することが困難という前提で「SDGs」のように世界的な規模での対策を実施していく必要があります。

 

■「SDGs」の理念を新型コロナウイルス対策に生かすには潜在意識の活用が必要

「SDGs」の理念を実行するには国の利害が絡み、コストの問題が大きく立ちはだかります。

しかし、過去の難局・難題も、顕在意識のレベルではそれらに対する解決策が浮かばないのに対して、何とか解決したいという強い信念、決意、思い込みが潜在意識に浸透することで、今まで困難であった解決策が浮かんできて解決できた例が多くあります。

政治的な難題や、ノーベル賞に値するような発見などもこのようにして解決策や発見・発明にいたるヒントが得られて成功しています。個人の夢や願望でも同様に、強く思い込むことで、時間がない、お金がない、失敗が怖いなどの夢や願望を妨げる問題を解決できます。

新型コロナウイルスは、人類共通の命や健康に対する脅威でだけでなく、新たな差別や貧困を生み出す可能性があり、すべての人が新型コロナウイルスの撲滅に向けた思いを強くしてウイルス対策に協力しなければなりません。

より多くの人が潜在意識に強くコロナ対策に必要なことをすべてを実行すると思い込むことで、早く解決できるようになることでしょう。

 

人生を好転させる潜在意識の活用法

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