vol.45 映画「イエスマン」と潜在意識【人生を好転させる潜在意識の活用法】
2018/08/13
2018/10/19
人生の成功者の共通点として多くの人にあげられるものに「ポジティブ思考や行動」があります。
成功は決して向こうから転がり込んではこないので、ネガティブ思考で何もしなければ成功する確率は極めて小さくなります。
今回紹介するのは、何に対しても「ノー」としか答えずにネガティブ思考な主人公が、ひょんなことから何に対しても「イエス」と答えてポジティブに行動してさまざまな喜び、幸せ、成功していくことをコメディタッチで描いた映画「イエスマン」です。
映画の簡単な紹介をして、ポジティブ思考のメリットと潜在意識の関係について紹介します。
■映画「イエスマン」のあらすじ
映画「イエスマン」のあらすじをネタバレにならない程度に簡単に紹介します。
主人公のカール(ジム・キャリー)は奥さんとも離婚し、仕事(融資担当の銀行員)でも私生活でもネガティブで友人の誘いや銀行業務で融資依頼に対し「ノー」と言うばかりで、何もしない消極的な生活を送っています。
しかし、友人に誘われたセミナーで「イエス」と言わなければならないはめに陥ります。それ以来、今まで変化のなかった生活が激変、「イエス」言ったがために煩わしい嫌なことにも巻き込まれますが、きれいな女性と知り合うきっかけができます。
また、仕事でも「ノー」から「イエス」に切り替えたことで昇進のチャンスにも恵まれます。こうして、今まで「ノー」の生活で得られなかった喜び、幸せ、成功を重ねていきます。
しかし、その後いくつかのドタバタが生じ、最後に「イエス」と答える真の意味を主人公カールは悟ります。
■「イエス」と「ノー」がもたらすもの
映画の主人公は依頼や勧誘されたことに対して「イエス」と答え、さまざまな行動をせざるを得なくなります。
「イエス」のために嫌な目にも遭いますが、「イエス」と言って経験したことが、自分にも他人にもよい結果として戻ってきます。なお、単に「イエス」とポジティブに行動することだけがよい結果を生むことではないことも映画はきちんと伝えています。
そのうえで、もし失敗や苦労が嫌だからとネガティブになっているなら、よい結果は何も生まれないから、ポジティブになれば人生が変わるよと元気を与えてくれます。
なお、一部にある「ポジティブに思考するだけで、よいできごとが必然的に起こる」ということに対して、「脳科学は人格を変えられるか?」の著者であるオックスフォード大学教授のエレーヌ・フォックス博士はきっぱりと否定しています。
事実、今まで経験のない未知のことについて決断するときに、ネガティブ思考でリスクやデメリットに気づき失敗を回避できた経験を持ったことのある人は多いと思います。失敗を避け成功するにはポジティブ思考とネガティブ思考の両方をバランスよく使い分ける必要があります。
■ポジティブ思考がもたらすメリット
ポジティブ思考ができれば、よいできごとが起こり、成功し、幸せになれる可能性はネガティブ思考よりは高いですが、必ずしもなれるとはかぎりません。
しかし、ポジティブ思考すれば確実に起こるのは、生産性、創造性、友人の増加と友情の深まりなどです。
なぜなら、ポジティブ思考をすると脳の三大神経伝達物質の「セロトニン」「ノルアドレナリン」「ドーパミン」がバランスよくたくさん分泌されるからです。
これらの脳内物質は、幸福感を高め、意欲・集中力を増加させ、記憶力を高めるからです。また、悲観的なことや嫌なことで生じるストレスや不安・恐れを軽減させます。
■ポジティブ思考をする方法
このようにメリットのあるポジティブ思考ですが、ポジティブ、ネガティブに考えるのは生まれつきで性格だから変えられないという人もいるかもしれません。
しかし、上述したオックスフォード大学教授のエレーヌ・フォックス博士は、変えにくいが変えられると述べています。
また、脳科学者の茂木健一郎氏も「自信がないなどとネガティブな言い訳はしないで、自分ができることをやり続ければ脳はいつのまにかポジティブな脳に変わる」と述べています。
このとき、ネガティブなことに注意を向けないで、ポジティブなことに意識を集中させることが大切です。
人は、ポジティブなことよりネガティブなことが記憶に残りやすいため、どうしてもネガティブなことに意識が行きやすく関心や興味を持ちます。
そのためポジティブ思考をするには潜在意識に強くポジティブなイメージを持つことが重要です。
そして、より具体的にポジティブ思考ができるようになる方法として、心理学者のショーン・エイカー氏が提唱する方法が効果的です。その方法は以下を21日間続けることです。
・感謝したいことやありがたいと思うことを毎日新規に3つ書く
・過去24時間のポジティブな体験を日記に書く
・運動をする
・瞑想する
・親切な行動をする
その他にも、ネガティブな言い方をポジティブに言い換える方法も効果的です。例えば、「この仕事は困難」と思ったら「やりがいがある仕事だ。失敗しても挑戦しよう」、そして挑戦した結果、失敗したら「なぜ失敗したで」と落ち込まないで「どうすれば次は成功できるか」と前向きに考えます。
それでもなかなか変えられないという人は、映画のように、まず「イエス」と答えてみるとよいのではないでしょうか。
ただし、すぐに行動を起こすのではなく、何ができて、どう行動すればどういう結果になるのかを考えたうえで行動に移すことが必要です。
別の言葉で言えば、ポジティブに考えて、ネガティブな状況に負けないように考えて行動することです。
また、ポジティブな自分になれるように強くポジティブイメージを潜在意識に持つことも大切です。
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