vol.30 大谷翔平と潜在意識【人生を好転させる潜在意識の活用法】
2018/05/22
2018/05/24
アメリカ大リーグエンゼルスに入団した大谷翔平選手が、日本だけでなくアメリカ人をも驚かすほどのすごい結果を出して連日大きな話題になっています。
大谷選手の活躍は、彼自身の持って生まれた能力の高さもありますが、それだけではないことを紹介したいと思います。
子どもの頃からの夢を大谷選手が実現させた方法は、私たちもそれぞれの夢を夢で終わらせることなく実現できる方法です。その方法について紹介します。
それは、「潜在意識の活用」と「目的と目標・手段の明確な分離と具体化」の両方を使った方法です。大谷選手が実行した「目的と目標・手段の明確な分離と具体化」とは、マンダラートを使う方法です。
■子どもの頃から優秀な選手は子どものときに具体的な夢を持つ
野球のイチロー選手やサッカーの本田圭佑選手など子どもの頃から人並み外れた才能を発揮したアスリートは、まだ将来がどうなるかわからない子どものときに実現したい大きな夢を卒業文集などに残しています。
例えばイチロー選手は、「一流のプロ野球選手になって1億円の契約金をもらう」と記しています。
本田圭佑選手は、もっと具体的で「世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。セリエAに入団し、レギュラーになって10番で活躍します。一年間の給料は40億円ほしい」と記しています。
大谷選手も高校1年生のときのマンダラート作成時は「ドラフト1位指名8球団」という夢を掲げています。その後に「二刀流で大リーグ」も夢になっていったのでしょう。
このように、多くの一流アスリートは子どものときから、大きな夢を抱くので、その成功イメージが潜在意識に強く作用しています。強く実現したい夢を持つことの重要性がわかります。
■超一流になる夢をどう実現するかを考えてこそ努力が生きる
そして、超一流になった選手は、才能だけではダメで厳しい練習・努力が必要なことを子どもの頃に気づいています。
事実、多くの一流アスリートは陰でものすごい努力をし、イチロー選手の場合は、「夢は一気につかめません。小さなことを積み重ねることで、いつの日か信じられないような力を出せるようになる」と継続した努力が必要なことを述べています。
しかし、努力の内容が目的の夢に合致していないと無駄な努力に終わりかねません。
夢をいくら強く思っても思うだけで行動に移さなければ夢を実現できません。超一流選手ともなると意識しなくても自分に不足するところを見つけ出して努力できるのかもしれません。
しかし、技術面やメンタル面をコーチや専門家などの意見を聴くように、何を、いつまでに、どこで、どのようにするかという実行計画が必要です。
この計画が目的に沿っていればいるほど努力の成果がよく現れて夢を実現できます。
例えば「40歳までに起業をする」という夢を持っても、どんな事業を、どう実現するかなどの計画がなければ努力する方向すら見えません。そのときに効果的な方法が、マンダラートの作成です。大谷選手も高校1年生のときに作成しています。
■マンダラートとは?その作成方法、効果
マンダラートとは、アイデアの発想に使える手法のことですが、目的達成の手法にも使えます。
まず3×3のマス目の中心に夢(目的)を書きます。大谷選手は、「ドラ1 8球団」と夢を記しています。
その夢を実現するために必要なこと(目標や手段)を周囲の8マスのそれぞれに、「コントロール」「キレ」「スピード160km/h」「変化球」「運」「人間性」「メンタル」「体つくり」と記述しています。
そして、8つをまた3×3のマスの中心に書き、同じようにその周囲の8マスに、それを実現するために必要なことをブレークダウンして記述します。
大谷選手の場合、例えば「160km/h」の周囲には「下肢の強化」「体重増加」「肩周りの強化」「ピッチングを増やす」「ライナーキャッチボール」「可動域」「体幹強化」「軸でまわる」と記述しています。
これを残りの7項目についても実施し、最初の「ドラ1 8球団」の回りに項目を近づけて配置。全体で9×9マスの表を作成し常に見えるところに貼って意識することで、「ドラ1 8球団」という夢を実現させるためのやるべき計画表ができ上がります。
夢(目的)だけでは漠然として進む方向が見えない場合や、また目的と目標・手段を混同すると目的を達成できません。
マンダラートを使うことで、目的と目標・手段を区別すると、例えばマンダラートが良いからとマンダラートを作ることが目的になると作ってもそこで終わって行動しない間違いをしてしまいます。
マンダラートは目的を達成するための手段ですから、作ったときからがスタートであってゴールではありません。わかっていても間違えるので注意が必要です。
また、大谷選手のマンダラートの「人間性」を中心にした8つのマスを見ると、「思いやり」「礼儀」「愛される人間」などが並んでいます。
また、「メンタル」を中心にした8つのマスを見ると、「一喜一憂しない」「はっきりした目的、目標を持つ」などがあります。
大谷選手が、日本人やアメリカ人に愛されていること、オープン戦での不振であっても本番では実力を発揮できた理由などがここから見えてきます。
潜在意識に強く作用した夢は、行動を起こすエンジンとなって行動力が湧き上がってきます。
これだけでも夢実現に大きな効果がありますが、そのエンジンを使って、夢に向かって走るために必要で明瞭な目標・手段に落とし込んで行動が具体的に起こせるようにしましょう。
そうすると夢に向かって走り出せて確実に夢をつかめます。
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