会長 山田 浩典の体験談

思い続けることで夢や願望は必ず実現する!

山田浩典国際メンタルイノベーション協会 

会長 山田浩典 

 

 

私は今は独立していますが、20年近く京セラ株式会社にお世話になり、入社当時はセラミックの産業機械部品開発営業をしておりました。

「潜在意識にまで透徹する強い持続した願望を持つ」、とのことが京セラフィロソフィーの中で結構大きなウエイトを占め、仕事の中で折りにつけ諭されました。

 

入社当時はその意味がよくわからず、やみくもに仕事をしていました。

そんなある日、担当になった仕事の一つに、全国にチェーン展開していたあるお寿司屋さんからの仕事がありました。内容はセラミックで包丁を作ってほしいという依頼でした。

 

大阪の吹田に本部があり、全国のチェーン店で使用する材料や什器を一切合切まとめて仕入れ、海苔一枚まで管理し各店に配送していました。たくさんの商品を仕入れる中で、毎月包丁が傷むので購入する数がかなり大きかったようです。

 

考えてみれば寿司は酢を使います。寿司屋で使う包丁は大半、鉄ですから酢に弱く、すぐ錆びて傷みが早いのです。

 

全国に何百店もお店があるわけですから、当然のごとく結構な数の包丁の配達依頼が本部にあったようです。そこで本部の方は、酢飯を切っても傷まない包丁ができないか、ということで京セラのセラミックに目をつけたというわけです。

私がその担当になり、セラミック包丁を作るプロジェクトリーダーになりました。

 

セラミックとは最先端の技術が生んだ画期的な材料のように思われますが、ギリシャ語で土器のことを言い、少し専門的に言いますと無機物を高温で処理したものの総称なのです。要するに陶磁器、ガラス、セメント、レンガもセラミックの仲間になります。

 

セラミックと関わっている人は、セラミックで包丁を作れという命題を与えると、専門的であればあるほどガラスのような材質で日常的に物を切る包丁を作るということは無駄だ、やっても意味がないと判断し、たぶん誰も挑戦しないと思われます。

 

人は一度出来ない、無理だと判断すると、その事柄は絶対に成就することはないのです。

 

私はその頃入社したばかりで、セラミックの何たるかも知りませんでした。ただ担当になったということだけで、言われるままに仕事をしていました。とりあえず刺身包丁の形でサンプルを作り、出来たものを抱えて吹田の本部に持参しました。

 

本部内に調理場があり、そこに二人、お寿司を作っている人がいました。その一人に事情を説明しセラミック包丁を試していただくことになりました。包丁が入った箱を手渡しました。ひとりの方が箱のフタを開けるなりビックリして声を上げました。

「これ包丁!?」

驚くのも当然だったと思います。なぜかというと、包丁の刃全体がすべて真っ白だったからです。

 

手に取るといつも使っている包丁と比べると軽かったようです。

板の上にたまたま巻き寿司がのっていました。早速その巻き寿司を切っていただきました。海苔も寄れず、形も崩れずきれいに切れました。その切れ味に驚きの声があがりました。

 

包丁を持ったまましげしげと眺めながら、右手の親指の爪で何気なく包丁の薄くなっている刃先に力を加えたのです。すると、なんと「プチン」と音を立てて刃先が簡単に欠けて弾け飛んだのです。驚きと落胆の声が上がりました。

 

「これはあかんで。かけらが入ったら危ないわ。」当然の指摘です。試作は見事に失敗に終わりました。その後二回目の試作も同じ結果でした。

 

私が所属していた産業機械部品開発営業は、稲盛和夫社長(当時)の直轄でした。ある日の開発会議で、私はお寿司屋さんの経緯を発表しました。その時、稲盛社長から「君はセラミックで包丁が出来ると思っているのか?」という質問が飛んできました。

 

私は正直、セラミックで包丁ができるのかどうかなど、全く考えていませんでした。何も考えず、黙っていました。すると、厳しい声で稲盛社長から「すべて君が悪い。君自身がセラミックで包丁が出来ると思わないと、技術部門も製造部門も動かないし何も始まらない。」と言われたのです。

 

さらに「包丁が出来た場面を思い描け、繰り返し、繰り返し強く思え!」と言われました。

 

私は単純でしたから、言われるままにそうしてみたんです。初めはうまくイメージができませんでした。しかし、だんだん繰り返すうちにボヤッとしていた映像が鮮明になり、少しずつ色が付き始め映像が動き始めたんです。

 

社長は「頭に描く映像が鮮明にカラーになり、映像が動き出したら実現は近いよ」とよく言われていましたが、まさにそんな感覚でした。

 

そうこうしているうちに、なんとほどなくジルコニアという新しい素材が出来たという連絡が工場から入ったのです!

 

この材料はセラミックなのに、薄くすればするほど安全カミソリのようにたわむのです。要するに靭性に優れた新たなセラミックが出来たということなのです。

 

実に劇的でした。新しい素材開発のおかげて見事セラミック包丁の開発という体験をすることができました。セラミックの包丁ができることを信じて疑わなかった私の思いが新しい素材を引き寄せたのだと思います。

私はその時に人間の持つ「思いの力」というのはすごいなあと思いました。同時に京セラの「潜在意識にまで透徹する強い持続した願望を持つ」というフィロソフィーを実感したのです。

 

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